子どもたちは、地域に見守られ、支えられ、愛されながら育っていきます。

社会福祉法人山王平成会は、秋田市・横浜市で6つの認可保育園を運営しています。私たちは「利用者満足・職員満足・地域貢献」の三方よしを大切にし、保育園を地域に開かれた場所として、子どもたち・保護者だけでなく、地域の皆さまとともに歩む園づくりを進めています。

各園がそれぞれの地域で積み重ねてきた関わりを、5つのテーマにまとめてご紹介します。

世代を超えたふれあい

高齢者施設や地域の方々との交流

地域の高齢者施設や福祉施設との交流は、子どもたちにとってかけがえのない学びの機会です。ごしょの保育園(秋田市)では、近隣の老人福祉介護施設や地域の福祉施設と、さつまいもの苗植え・収穫、ふれあい竿燈、もちつき会、移動動物園などを通じて活発に交流しています。

横浜市では、西柴保育園が地域のハーモニカ愛好会の皆さまをお招きした「ハッピーデーコンサート」を開催し、お正月あそびの会には園児の祖父母をお招きするなど、多様な世代の方々とのつながりを育んでいます。こうした交流のたびに、子どもたちは地域に見守られ、支えられていることを実感しています。

学校・学生とのつながり

幼保小連携と、職場体験・実習の受け入れ

就学を控えた子どもたちが小学校生活に安心して踏み出せるよう、各園で近隣の小学校との交流を続けています。ごしょの保育園は御所野幼稚園・御所野小学校との幼保小連携を、かわしり保育園は川尻小学校の体験入学を、阿久和保育園は原小学校との交流を、西柴保育園は西柴小学校との連携事業を、上永谷西保育園は日限山小学校・永野小学校との複数回にわたる交流を行っています。

また、次世代を担う若い世代の学びの場としても保育園を開いています。ごしょの保育園では御所野学院中学校・高校の職場体験やインターンシップを、かわしり保育園では中学生の職場体験を、西柴保育園・上永谷西保育園では特別支援学校の学生の職業体験・実習を受け入れ、子どもたちとのふれあいを通じた学びの機会を提供しています。

地域の行事と伝統文化

まつり・伝統芸能・地域イベントへの参加

秋田では、かわしり保育園が毘沙門町竿燈会の指導を受け、あきた竿燈まつり本番に年長児・卒園児・職員が参加し、多くの観衆の前で堂々と演技を披露しました。ごしょの保育園も御所野地区の夏まつりで年長児が「よっちょれ」を披露するなど、郷土の伝統文化にふれる機会を大切にしています。

横浜では、西柴保育園が町内会の「西柴夕涼み会」や地域の盆踊りに参加し、金沢区の「いきいきフェスタ」や金沢芸術祭の大型絵画プロジェクトにも加わっています。上永谷西保育園も地域のイベントに参加するなど、それぞれの地域に根ざした行事を通じて、子どもたちが地域の一員であることを感じられる体験を重ねています。

地域の子育てを支える

子育て支援・育児相談・園庭開放・木育ひろば

保育園で培った専門性を、地域の子育て家庭にも役立てたいと考えています。ごしょの保育園では、地域の施設で月1回、子育て世帯を対象とした支援・相談を実施し、栄養士も加わって食育や離乳食の相談に応じています。阿久和保育園・西柴保育園・上永谷西保育園では、園庭開放や赤ちゃんひろば、親子体操、リトミック、育児講座などを通じて、地域の親子が気軽に集い、相談できる場を提供しています。

木のぬくもりや自然の大切さを伝える「木育ひろば」は、法人全体で力を入れている取り組みです。西柴保育園を先頭に、阿久和保育園・阿久和キッズでも開催し、園児や保護者だけでなく地域の親子にもご参加いただいています。2027年に横浜で開催されるGREEN×EXPO2027(国際園芸博覧会)に向けて、各園でさらに木育活動を深めていきます。

地域機関との連携と共生社会

自治会・行政・企業との連携、障がい者雇用の推進

安全で安心なまちづくりのため、地域のさまざまな機関と連携しています。阿久和保育園では、阿久和自治会と連携した消防設備の活用、向原公園の花壇への花の苗植え、横浜資源循環局と連携したごみの分別啓発活動、クロネコヤマトによる交通安全教室、瀬谷消防署による子ども防災教室など、地域機関との協働が定着しています。西柴保育園は町内会公園愛護会と公園清掃や花壇整備を、上永谷西保育園はヨコハマ3R出前講座やヤマト運輸の交通安全教室を行っています。

また、誰もが生き生きと暮らせる地域共生社会の実現に向けて、障がい者雇用を法人全体で進めています。ごしょの保育園では雇用4年目を迎え、上永谷西保育園でも正式雇用を開始しました。子どもたちが多様な人々と関わりながら育つことは、貴重な学びの機会になると考えています。

これからの地域との関わり

少子高齢化が進むなかで、地域における保育園の役割はますます広がっています。私たちは、まだ計画段階にある取り組みや、これから力を入れていきたい活動も数多くあると考えています。

たとえば、大規模改修を進めるかわしり保育園では、新園舎の大ホールを活用した地域開放イベントを構想しています。阿久和キッズでは、姉妹園・連携園との交流を土台に、地域交流や子育て支援の充実を目指しています。西柴保育園では、出産直後の孤独な子育てを支える産褥期ケアの可能性を模索しています。地域の実情に耳を傾けながら、一歩ずつ、地域とともに子どもを育む園であり続けたいと願っています。